Webディレクターになるには何をやるべき?8年目のディレクターがまとめてみた。

Webディレクターになるには何をやるべき?8年目のディレクターがまとめてみた。

Webディレクター8年目のさけびんです。

先日、質問箱に頂いた質問にこんな回答をさせていただきました。

https://twitter.com/WSakebi/status/1014495305620811777

こんな感じでWebディレクターになるために迷っている人って意外と多いんじゃないかなと思ったんですね。
ということで、Webディレクターになるにはどういったことをすべきかまとめてみました。

1:まずはこの3冊の本を読め!
2:実際にWebサイトを作ってみよう
3:業務でやりそうなことを洗い出して、可能であれば実際にやってみる
4:師匠を見つける

1:まずはこの3冊の本を読め!(+α)

Webディレクターをやるにあたって必要なのは、デザインとWebエンジニアの基礎知識です。
「でもデザインってなんだか難しそう。私センスないし……」とか「エンジニアってコード書くの?無理だよ〜。」って人も多いのではないでしょうか。

Webディレクターになるだけであれば、センスもコードを書く必要もありません。
ただ「どんな考え方でデザイナーはデザインをしているか」や「エンジニアと話すにあたって必要な知識」を知っておく必要はあります。
でもそれは勉強すれば誰でもわかることなんです。

ではどのように勉強をすればよいか?
私は、この3冊を読み込むだけで基本的な部分は良いと考えています。
少なくとも恥をかくことはないでしょう。

先程のツイートでもご紹介したのですが、この3冊です。

ノンデザイナーズ・デザインブック

本のタイトルのとおりなのですが、デザイナーではない人がデザインについて学ぶ本です。
概要としては「近接」「整列」「反復」「コントラスト」という4つのデザインの原則を知ることができます。
この4つと、なぜその4つが必要なのかについて知っていれば、デザイナーとデザインについて語ることができます。
あとその4つの考え方を元に世の中にあるWebサイトや広告や雑誌のデザインを見てみると、デザイナーがどのように考えてそれを作ったか見えてくるので、通勤時間やスマホをいじっている時間も勉強になるのでとてもおすすめです。

Webを支える技術

Webに関わる技術について基本的なことが学べる名著です。
普段何気なく使っているURLはどのような役割があるのか?またどのようにできているのか?
そういった基本的な部分について知ることができます。
逆にこの本に書いてあることが分からずにWebディレクターをやるのは相当危険です。
Webは技術の上に成り立っている存在です。なのでその技術をないがしろにしてはいけません。
この本は技術についてあまり知らない人にとってもわかりやすく書いてあります。

ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック3 Webディレクション

Webディレクションの一通りのフローを網羅的に書いてあります。
なのでこの本を読めばどのようにWebディレクションが進んでいくのかが見えてきます。

+αの3冊

より深くそれぞれについて学びたい場合におすすめの2冊も

なるほどデザイン

ノンデザイナーズ・デザインブックが概念的な考え方について学べる本だとしたら、「なるほどデザイン」はより詳細な色だったり文字組みだったりについても解説されているため、より仕事に即した知識について学べます。

少しデザインが理解した段階でこの「なるほどデザイン」を読むと、より一層デザインについて理解が深まるのでおすすめです。

ザ・コーチ

これは自己啓発本ではあるのですが「目的・ゴール」を決めることの重要性や、コミュニケーションに関して学びが多い本です。
Webディレクターはメンバーをアサインして、チームメンバーと一緒にものづくりをします。
しかしなかなか伝えたいことが伝わらなかったり、思うようにメンバーが動いてくれないことが必ずあります。
そういう時に前提としてあるのが「目的やゴールを共有すること」と「うまくいかないときは、自分が悪い」という発想です。
もちろん自分を責めすぎるのは良くないのですが、たいていの人は「みんながわかってない」「メンバーが悪い」と考えがちです。
その発想を変えるためにはこの本をおすすめします。
私もこの本を読んで、発想が変わり、働き方も大きく変わりました。

2:実際にWebサイトを作ってみよう

本を一通り読んだのであれば、Webサイトを自分で作ってみましょう。
Wordpressでサイトを立ち上げるだけでも良いです。
実際にサーバー・ドメインを取得して、Wordpressをサーバーにインストールし、デザインをいじってみる。
その体験を通して、Webがどのようにできているのかや、自分がやったことがどうWeb上に反映されるのかが理解できます。

本で学ぶだけだとなかなかイメージが分かりづらかったり、本質的に理解できなかったりします。
なので学んだことを実際に実践してみましょう。

もしWebサイトを1から作ってみたい場合は、クラウドソーシングでエンジニアさんやデザイナーさんにWebサイトを発注してみても良いかもしれません。
そうすると実際にWebサイトを作るフローを実践することになります。
お金はかかりますが、勉強代としては高くないと思います。

3:業務でやりそうなことを洗い出して、可能であれば実際にやってみる

「Webディレクター」といっても、会社によってやることは様々です。
SEOを意識したWebディレクションをやる場合もあれば、大型サービスの機能開発をするWebディレクションもあります。
それぞれごとに使う知識や意識しなければいけないことが大きく変わります。
なのでまずは業務でやりそうなことを洗い出してみましょう。
社内に先輩のWebディレクターがいるのであれば、その方に質問したり一緒に洗い出してみると良いかもしれません。
そしてその中で実際にできそうなものがあれば、やってみましょう。
例えばSEO対策をすることが多いのであれば、Wordpressで記事を書いて、それをSEO上位に持っていくように努力する。
SNS運用が多いのであれば、自分でSNSアカウントを立ち上げて、実際にフォロワーを増やしたりどのようにするとバズるかを研究してみる。
そういったことをやっていくと、いきなり仕事で実践ではないので失敗もできますし、それがうまくいくと自信にも繋がります。

4:師匠を見つける

師匠を見つけることはとても重要です。
私も最初の会社に師匠がいたので、その方の仕事ぶりを目のあたりにすることで多くのことを学びました。
あと悩みがあればすぐ相談できるんですよね。それが非常に良かった。
その師匠は社内で見つける必要はありません。
社外にいるのであれば、その方に弟子入りできないか?なにか一緒にお仕事ができないか?
と相談してみましょう。
優秀な方はSNSでも名を上げていたりするので、そういった方に会ってみて話すのも良いでしょう。
ただ、優秀な方はお忙しいので、自分としてもなにか価値を提供できることはないかは考えてみましょう。
それは人の時間を奪う上での最低限のルールです。
それが守れないような人はWebディレクターには向いていないかもしれません。
ぜひそこは気をつけて、師匠探しをしてみましょう。

 

 

いかがでしたでしょうか。

ちなみに「なかなか師匠がいない…」という方がいらっしゃいましたら、相談にのることであれば私で対応いたします。
こちらのnoteに500円以上投げ銭していただければ、DMでいただいた相談に乗ります。
その際にプロフィールだったり自分のスキルセットと一緒に送っていただけるとより正確な回答ができるかと思います。

ただ、何も学ばずにいきなり相談してもあれなので、まずは上記の本を3冊読む、そしてWebサイトを実際に作ってみるくらいまでやったうえで相談してくださいね。
お金の無駄になっちゃいます。

この記事を読んでWebディレクターになる人が増えれば幸いです!

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