先日このツイートが話題になりました。
日本人の苦手な行動10選
①人に自分の仕事を任せる
②違う考えを受け入れる
③人と違うことをする
④わがままに生きる
⑤チャレンジする
⑥変化し続ける
⑦効率化する
⑧失敗する
⑨逃げる
⑩断るこれらができるだけで人生は圧倒的に楽しくなるしうまくいく。
— ディレクターの叫び😱さけびん (@WSakebi) 2018年9月6日
みなさまからの反響はうれしかった反面、リプライを見てみると、Twitterの140文字に収めたため言葉に含まれる意味などが削ぎ落とされてしまい、多様な解釈を生んでしまう結果となりました。
そこでブログにてもう少し詳しくそれぞれの意味を解説していきます。
①人に自分の仕事を任せる
「人に迷惑をかけるのは悪いから…」
「自分の仕事は自分がやらなければ!」
「慣れない人に任せると失敗するから嫌だなぁ…」
このようなことを考えてしまい、人に仕事を任せられない人が多いです。
この思考は「組織としての中長期的な成長と成果」が意識できていないために起きています。
▼成長の観点
中長期目線で見た時に、自分だけで仕事を抱えてしまうと、他の人があなたの仕事を把握できません。
すると病気等であなたが動けなくなった時や移動や退職でいなくなってしまった時に組織として困ってしまいます。
引き継ぎをしたとしても限界がありますし、引き継がれた側があなたと同じスキルを持っているとも限りません。
つまり組織のことを考えると、人に仕事を振らない方が迷惑なんです。
▼成果の観点
すべての仕事が得意な人っていないはずです。
事務仕事は得意だけど、企画が苦手な人。
デザインは得意だけど、開発については苦手な人。
人には必ず得意・不得意がありますよね。
なので自分が苦手な仕事は、それが得意な人に振った方がチームとしての成果が上がります。
上記のような広い視点を持つと、人に仕事を振るべきだとわかるはずです。
ただ自分が楽になるためだけに仕事を人に振るのはダメですよ。
あくまで組織としての成長や成果のために仕事を振るわけです。
ただ、実際人に仕事を振ることによって自分は別のことをする時間ができるため、可能性が広がります。
なので人生が楽しくなる、というわけです。
②違う考えを受け入れる
人はつい「自分の考えが正しい」と考えてしまいがちなので、違う考えを持つ相手を否定したり攻撃してしまいます。
だから討論番組が盛り上がりますし、戦争が起きてしまうわけです。
しかし絶対的な正義が無いように、絶対正しいことなんてこの世に存在しません。
ビジネス書の名著「人を動かす」によると「犯罪者のような極悪人ですら自分のことを正しいと考えている」と書かれていました。
つまり人それぞれにそれぞれの「正しさ」があるわけです。
では違う考えに触れたときにどうすべきか?
それは否定するのではなく「咀嚼する」ことが重要です。
「なぜ相手はその考えをするようになったのか?」
その背景や経緯を考えることで、あなたの考えの幅がぐんと広がるわけです。
もちろんすぐには理解できない「正しさ」もあります。
ただ理解できないものほど理解できた時のインパクトは大きくなりますし、考えの幅が広がることで発想も豊かになります。
豊かな人生を送るなら、違う考えを否定せずに受け入れていくことが重要です。
③人と違うことをする
日本人は特に同調圧力に弱いです。
これは日本の産業構造が「全員同じような人生を送る」ほうが効率的だった時代が長かったし、それでうまくいっていたからです。
これは落合陽一さんの「日本再興戦略」にも書かれています。
これまでのシステムは、大量生産型の工業社会、たとえばトヨタの車をつくるのには向いていましたし、ソニーのテレビをつくるのには向いていました。みなが均質な教育を受けていて、何も言わなくても足並みがそろうからです。不良品が少なく、コミュニケーションコストが低く、同調によって幸せ感を演出できる社会は非常に上手くデザインされていたといえるでしょう。
引用:落合陽一「日本再興戦略」
しかし国としての成長が止まり、「年金制度」や大企業でのリストラや倒産などで「終身雇用」も崩壊しつつあります。
すると社会として用意されたプラットフォームに依存することが難しくなり、個人として対外的な価値をつくる必要が出てきました。
▼世の中で価値を高める方法
一般的に、珍しいものは価値が高いです。
なので人と違う経験やスキルがあると、それだけで価値(希少性)が生まれてきます。
「いや、人とは違うけど価値のないものもあるよ」という意見もあるかとは思います。
ただYoutuberやプロゲーマーといった、もともと価値がないと思われていたものにも価値が生まれてビジネスが生まれてきているのが今の世の中です。
売り出し方だったり世の中の流れが来ていないだけで、どんなことでも必ず価値が生まれてくると私は考えています。
なので恐れずに人と違うことをしていきましょう。
すると人とは違う価値が生まれ、人生を生きやすくなります。
④わがままに生きる
「わがまま」というとマイナスのイメージを持つため、つい避けられがちです。
しかし「わがまま」ということは、自分のやりたいことや価値観がハッキリしているということ。
そして先ほどの「珍しいものは価値がある」の法則と同じで、独自の価値観で突き進む人は価値が出てきます。
それにわがままに生きることができたら、誰だってストレスがかかりません。
だから楽しく生きていけるようになります。
よく「全員がわがままになったら世の中が崩壊する」と言われますが、大丈夫です。
実はやりたいことや価値観がハッキリしてる人ってとても少数派です。
なので全員がわがままになることは実際的には不可能だと私は考えています。
「価値観がはっきりしてない人は生きていけないのか」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、そういったやりたいこと明確な人をサポートすることでも十分に価値があります。
なのでそういった方は、自分が好きな価値観を持つ人についていく、という「わがまま」を実行していくことをおすすめします。
⑤チャレンジする
日本人は特に「ずっと同じでいること」を好みます。
なぜならその方が失敗するリスクが少ないからです。
しかしチャレンジをするということは、新しい世界へ挑み、新しい世界を知る作業。
つまりこれも「②違う考えを受け入れる」と同様に発想の幅が広がるため、楽しく生きることができます。
もちろん慣れないことをするのは大変ですし、失敗するかもしれません。
ただその大変さが糧となって、良い方向に人生が向かっていきます。
⑥変化し続ける
世の中は常に移り変わっていきます。
日本が経済大国として名を轟かせていたのはもう過去の話です。
30年経つと世の中はこれだけ変わる。それなのにまだ会社にしがみつく生き方をするのか?もう日本のどこにも「安定」なんて存在しない。信じられるのは自分だけ。自分の能力・経験・ブランドを高めて初めて「安定」を得られる。他に頼りきりの人生はやめよう。自分の人生を生きよう。 https://t.co/H8RgZ4ceLh
— ディレクターの叫び😱さけびん (@WSakebi) 2018年8月23日
過去の栄光にすがっていると、自分が変化していないのに社会が変化していくため、そのギャップがストレスになっていき、不安が募ります。
なので常に世の中の変化に合わせて変わり続けることで、ストレスなく生きていくことができます。
ちなみに個人ではなく企業の話ではありますが、社会の変化に大企業が対応できないジレンマを説明した名著「イノベーションのジレンマ」は必読ですよ。
⑦効率化する
時間はみな平等に与えられているもの。
そして人は必ず死にます。
なので時間をムダにするわけにはいきません。
ムダをつくらないためにも効率化をすることで、時間を作ることができ、本来やるべきことに集中でき、人生が楽しくなります。
もちろん「遊び」は必要です。しかしそれはクリエイティブな作業をする時の話。
単純作業や意味のないことはどんどん効率化していきましょう。
⑧失敗する
「⑤チャレンジする」にも近いのですが、失敗を恐れる必要はありません。
ユニクロの社長である柳井正さんも「一勝九敗」という本を出していますが、あの大企業であるユニクロでさえ9割失敗していると考えているわけです。
失敗を恐れないようになると、どんどん自分が本当にやりたいことができるようになります。
様々な事業家の方にお話を伺うと共通しているのは、みbな「失敗してもなんとかなる」と考えていること。
日本で生活していて、命を落とすような失敗なんてほとんどないわけです。
ビジネスで失敗したって死にません。
だから失敗しても良いや、と考えはじめてから事業がうまく言ったという話も多く聞きます。
なので成功するためにも、失敗を恐れないように、むしろ失敗を話しのネタにするくらいの心意気で行きましょう。
⑨逃げる
芸人の島田紳助さんがたった1回だけNSC(よしもとの芸人養成所)でしたとされる伝説の講義があります。
その講義には人生やビジネスに使える学びがたくさんあると話題になったのですが、その中でこんなことが言われていました。
地方巡業で九州行った時、風呂場ん中で「紳助兄さん何しはるんですか?僕も相方決めて漫才やるんですよ。」言うて「他になにしてたん?」言うたら「モノマネも」言うてね、俺もモノマネ自信あったから「ちょっとやってみいや。」言うてやらせたら「あ、これがプロなるやつのモノマネか」おもてね、ほんじゃ「兄さんもモノマネやってください」言われて、とっさに「俺モノマネできへんねん」言うてね。
それ以来、絶対せんとこ!思ったもん。だって負けるもん。俺らは勝つことしかしたらあかんねん。巨人阪神の漫才も見て、漫才やらんとこ思ったもんね。
引用:「紳竜の研究」
ビジネスでも基本ですが、勝てることしかやるべきではないわけです。
何かで1番になれなければ人の記憶にも残らないし、そんな人に大きな仕事や成果は回ってきません。
なので負け戦からはすぐに逃げるべきなのです。
しかし日本では根性論がまかり通っているので「とにかく頑張る」が横行しがちです。
そして逃げようとすると「逃げるな」と止められ、否定され、無理やりやらされる。
でもよりよい人生を送りたいのであれば、すぐにその場から逃げましょう。
⑩断る
以前、勝間和代さんも「断る力」という本を出版されて話題になりました。
「今回予算がないんで、無料でやってくださいよ〜」
「いいじゃん友達なんだから。タダでお願い!」
特にフリーランスの方だと、こんなやり取りに涙を飲んだ人も多くいるのではないでしょうか。
日本は関係を重んじすぎる文化なので、こういった無茶な要望を断れずに受け入れてしまうことが多々あります。
しかし無茶をしているということは、その時点で負荷がかかり、幸せになっていないわけです。
それに無茶な状態でつくっても、良いものができるわけがありません。
まわりまわって、頼んだ側も損をすることになります。
これを断れるようになると、未然に損を防ぐことができます。
このように「自分にあったもの」を選び取っていくと、自然と自分にとって都合の良いものだけが残り、とても生きやすくなります。
これは仕事でも人生でも普遍的に言えることです。
嫌だなと思ったら、すぐにNOと言いましょう。
いかがでしたでしょうか。
日本人は自分に素直に生きることがとても下手だなと日々感じています。
この10項目を実践して、自分らしい生き方をぜひ取り戻しましょう。
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