Webディレクター8年目のさけびんです。
デザイナーさんにデザインを依頼するとありがちなのが「思ったとおりのデザインが出てこない」こと。
しかし、私としてはその理由は依頼者にあると考えています。
そこで、良いデザインが出てくるようにするために、依頼者がデザイナーさんにデザインを依頼する時に必要な7項目と、その理由を解説していきます。
1:案件の背景
今回のデザインを作る案件が、どのような背景でやることになったのかを説明します。
ここを話さないと「そもそもこのデザインを頑張って作って意味あるの?」というデザイナーさんの不安が拭いきれません。
不安を抱えて作るとアイデアが広がらなかったり本腰を入れて作りづらくなるので、質が落ちてしまいます。
2:デザインの目的
たとえばWebサイトであれば、宣伝したい商品の理解を深めるだけでよいのか、実際に購入まで持っていきたいのかによってデザインは大きく変わります。
そういった目的が共有されていないと、どのようにデザインを作っていけばいいかデザイナーさんはわかりません。
3:デザインのゴール
目的とゴールという言葉が混同しがちですが、目的は「方向性」でゴールは「到達点」だと考えて頂くとわかりやすいです。
具体的な例で言えば「たくさん商品を売る」が目的で「100個このサイトから商品が売れる」がゴールです。
例えば目的が「たくさん商品を売る」だったとしても、10個売るためのデザインと100個売るためのデザインは変わります。
もちろん商材によりますが、10個であればブランドイメージが伝わるようなWebサイトでも良いですが、100個売る場合は楽天のようなWebサイトにしたほうがゴールを達成できるわけです。
4:ターゲット
今回作るデザインを誰が見る想定なのか?を共有しましょう。
それが決まらないと、デザインのトンマナだったりどんな言葉を使うかだったりフォントだったりと、細かい所含めたデザインの方向性が決まりません。
10歳の若者が多く見るデザインと、70歳以上の比較的高齢者の方が多く見るデザインが同じにはなりませんよね。
5:情報の構成要素
そのデザインにはどんな情報が載るのか?が無いとそもそも作れません。
なのでこれは必ず共有しましょう。
意外とここをないがしろにする人がいます。「適当にやっといてよ」と言わんばかりに。
そういうことをするから、意図通りのデザインが出てこなかったり、手戻しが増えてスケジュールが大幅にずれたりするわけです。
ちなみに画像についてはイメージや候補画像を伝えるだけにして、決めきらないほうが良いです。
デザイナーさんのほうが良い画像素材を持っていたり、在り処を知っていたりするためです。
6:想定の情報優先度とその理由
どんな情報が載るのかだけでなく、情報の優先度もあわせて共有しましょう。
このあたりはデザイナーさんに任せる方法もあるのですが、ディレクター側での想定とその理由を伝えることで、デザイナー側がディレクターやその先のクライアントの意図を読み取りやすくなります。
ただ、逆にガチガチに優先度を決めきらないほうがよいです。
そうするとデザイナーさんが考える余地がなくなり、デザイナーさんのクリエイティブな発想を潰してしまうからです。
7:想定のトンマナとその理由
トンマナは、たとえば競合のデザインとの比較だったり、目的を達成するための戦略と紐づく部分です。
なのでディレクターの意思を伝えるためにも想定のトンマナは伝えましょう。
ただ、トンマナについてはデザイナーさんのほうがレパートリーが豊富なので、ここも決めすぎないで、イメージとその理由を伝えるまでにとどめておきましょう。
この7つを抑えておけば、良いデザインがデザイナーさんから出来上がってくる可能性がグンと高まります。
次回デザイナーさんにデザインを依頼するときは、ぜひ7項目を意識して依頼してみましょう!